きりもん家は、貯蓄型保険で学資保険と変額保険に加入しています。加入当時は月払いで契約し、それからずっと毎月保険料の支払いを行ってきました。
前々から気になっていたのが、月払いから年払いへの変更。年払いへの変更で保険料の支払いを減らせることが分かり、保険料を月払いから年払いへ切り替えることにしました。
今回、年払いへの切り替えが完了し、結果、保険料がいくら節約できたのか、整理しておきたいと思います。
保険料の支払い(払込)方法
まずは保険料の支払い方法について確認です。
この辺り、保険加入時に保険会社から詳しい説明はありません。
保険会社への保険料の支払いは「払込(はらいこみ)」が正しい表現ですが、ここでは一般的に使われている「支払い」と表記します。
保険料の支払い方法を一覧にまとめてみました。
支払方法 | 内容 |
月払 | 毎月保険料を支払う |
半年払 | 半年ごとに保険料を支払う(年2回支払う) |
年払 | 年1回支払う |
全期前納払 | 将来の保険料の全部を保険会社へ預ける(払い込む)。 預けた保険料から毎月、1年毎などで保険料へ充当される。 |
一時払 | 契約時に保険期間全体の保険料を一度に支払う。 |
保険料はまとめて払うほど総支払額を少なく出来ます。
【保険料が高い】 月払い>半年払>年払>全期前納払>一時払 【保険料が安い】
保険料がおトクになる理由は、保険会社の事務負担が減ることや、受け取った保険料をもとに保険会社が運用に回せるため保険料が安くなるようです。
各保険会社、各保険商品によって支払い方法が決まっているので、支払い方法の切り替えについて保険会社へ確認する必要があります。
保険料支払いの変更方法
手続きは至ってシンプル。加入している保険会社のお客さま窓口へ電話して、保険料支払いを年払いへ変更する旨伝えるだけです。
電話に際して保険証券番号を準備しておくくらいでしょう。
当初の保険契約のタイミングによっては、すぐには変更出来ないかも知れませんが、年払いを始める月に前もってハガキでお知らせが来るので、「うっかり忘れていた。」ということはないかと思います。
年払いによる保険料の節約金額
今回の年払い切り替えでいくら節約出来たか見てみたいと思います。ネットでは2~3%程度の割引が効くとありましたが実際はどうだったのでしょうか。
月払い→年払いへ変更したのは学資保険3件、変額保険1件の合計4つの契約です。
契約時期、支払期間、支払金額等は以下の通りです
契約時期 | 保険期間 | 払込期間 | 受取金額 (祝金込) | 月払 保険料 (年間合計) | 年払 保険料 | 割引金額 | 割引率 | |
学資保険 | 2014/2月 | 22年 | 18年 | 200万円 | 99,672円 | 98,148円 | 1,524円 | 1.5% |
学資保険 | 2014/2月 | 22年 | 18年 | 210万円 | 106,608円 | 104,981円 | 1,627円 | 1.5% |
学資保険 | 2014/7月 | 17年 | 15年 | 300万円 | 180,720円 | 179,470円 | 1,250円 | 0.7% |
契約時期 | 保険期間 | 払込期間 | 月払保険料 (年間合計) | 年払保険料 | 割引金額 | 割引率 | |
変額保険 | 2016/2月 | 33年 | 23年 | 247,968円 | 243,630円 | 4,338円 | 1.7% |
月払いから年払いへの切り替えで、学資保険と変額保険合計で8,739円、概ね1.4%程度の割引率でした。
年払いにすると次回以降まとまったお金が必要となります。支払うお金を準備するため、先取り貯金で分けておきます。
我が家は、給与入金日に月払いの保険料の金額で積立定期をしています。強制貯蓄効果で勝手に次の支払い保険料が貯まる仕組みです。
保険料の支払いを年払いにするメリット・デメリット
月払いから年払いに切り替えた際に感じたメリット・デメリットをまとめてみました。
年払いのメリット
- 総支払保険料が安くなる。返戻率が高くなる
- 毎月の支払いを気にする必要がなくなった
支払保険料が安くなる。返戻率が高くなる。
年払いのメリットはやはり総支払保険料が安くなることです。 保険契約によっては年間数百円程度かも知れませんが、年払いの方がお金の負担が軽減されるのが最大のメリットでしょう。 また、受け取る保険金額は変わらないので、必然的に返戻率はアップします。
毎月の支払いを気にする必要がなくなった
切り替えた後に感じたメリットですが、月払いの場合、口座引落しなら保険料の引落しが出来たか、カード決済の場合、支払い口座の残高が不足していないかなど何かと気に掛けておく必要がありました。年払い後は、それが年1度だけになったので煩わしく感じることがなくなりました。
年払いのデメリット
- 12か月分をまとめて払うので支払金額が大きい
- 払込免除特約が来年以降(次回以降)の適用となる
- 変額保険の場合、ドルコスト平均法の効果が薄くなる
12か月分をまとめて払うので支払金額が大きい
総支払額は節約になりますが、先々12か月分を支払うことになるのでまとまったお金が必要となります。
でも、一度年払いに出来れば、その次からは月払いしていた分を年払いの資金としてプールすることでお金を準備出来るので、年払いへ切り替えのタイミングが大変なだけです
変額保険の場合、ドルコスト平均法が出来ない
変額保険は預けた資金を投資信託などで運用する仕組みです。月払いの場合ドルコスト平均法の時間分散のメリットがありますが、年払いでは年一回の積立となるので月払いに比べてドルコスト平均法の効果が薄くなります。
きりもん的には、契約している保険の運用実績が設定から一貫して上昇していたので必ずしも月払いに拘る必要はないと考え年払いへ切り替えました。ドルコスト平均法の効果減少と保険料の支払い減を比べた結果、年払いへの切り替えを決めました。
払込免除特約が来年以降(次回以降)の適用となる
ほとんどの学資保険は払込免除特約が付与されています。払込免除特約の内容は、契約内容と保険会社への確認が必要ではありますが、例えば第一生命の場合は以下の内容でHPに記載されていました。
3大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)により所定の状態になられたとき、所定の身体障害の状態になられたとき、または所定の要介護状態になられたときに、以後の保険料のお払い込みを免除します。
出典:第一生命保険株式会社 https://www.dai-ichi-life.co.jp/contractor/claim/payment/haraikomi_menjo_h13.html
親に万が一のことが起きた際には払込が免除され教育資金を確保出来ることから、学資保険の心強い特約になっています。
月払いの場合は、翌月分から払込免除特約が適用されますが、年払いの場合は、翌年の保険料から免除となります。年払いを支払った直後だと11ヶ月後の保険料から免除になるので、払込免除特約の恩恵が小さくなります。
年払いへの変更手続き
年払いへ切り替える手続きは至ってシンプルです。
- 保険会社のコールセンターへ保険料の支払いを年払いへ切り替えたい旨連絡する。
- 保険会社から変更手続きの書類が到着。変更内容を記入する。
- 保険会社へ書類を送付する。
電話連絡の際も保険会社からの案内に沿って手続きを行うので特に難しいことはありません。
一方で年払いへの切り替えは契約応答月(当初契約した月)にしか出来ないので、手続き出来るか保険会社へ確認しましょう。
ちなみに、きりもんの場合は保険会社への連絡から契約月まで半年以上の間が空いていたのですが、保険会社の方から一度半年払いを行ったうえで契約月に年払いへ切り替えてはどうかと案内がありました。
まとめ
保険料の支払いが削減出来る方法として保険料の支払いの年払い化を紹介しました。
結果は年間8,379円、毎月728円の支出削減でした。割引率は約1.4%なのでネットの情報よりも低かったです。これだけ金利が低い世の中で1.4%も収益を生むことが出来た。とも考えられます。
手許に資金があればだれでも出来る方法で、一度行ってしまえばその後はほったらかしでも出来る節約方法です。
おトクなことはわかっていただけたと思いますが、まとまった資金がないとできない話です。また、年払いにできそうと思っても、ひと月に複数の年払いが集中してしまったら、残高が足りなくなり、引落しができない事態となります。
クレジットカードの場合は、クレジットヒストリーに悪い影響が出てしまいます。そのため、銀行口座の残高、キャッシュフローを把握していない人はまずは家計管理を整えてから年払いへの切り替えをおすすめします。
家計管理がしっかりできた上で、資金に余裕が出てきたら、年払いを検討してみましょう。何年、何十年と払い続けるものは、大きな差となってくるでしょう。
まとめて支払うメリットとデメリットを理解して上手に節約出来ればと思います。
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