前回の記事では、リスク許容度についてまとめました。
今回は注意点を踏まえたアセットアロケーション(資産配分)についてです。
投資に対する考えの変化
まずは考えについてまとめておきます。
きりもんは、つい最近まで投資しなくてもいいんじゃないかと考えていました。子どもは1人だし、厚生年金もある程度見込めそうだし、がんばれば貯金だけでも老後資金は貯めることは可能。むしろ、金額のブレがない貯金が我が家には合っているのではないかと考え、投資はほとんど行ってきませんでした。
そんな中、セミリタイヤを目指してお金について考えたところ投資が必要だ。という結論になりました。
結論に至った経緯のひとつは昨年のコロナです。コロナ禍で収入が減った当時は貯金どころではありませんでした。収入が減り家計が赤字となる一方で、少額ながら積て立てていた投資の残高は増えていきました。
労働収入と真逆の動きを見て労働収入だけに頼るのはリスクだなと感じ、お金が働いて資産が増えていく投資はアリなんじゃないか。と感じました。
また、AI化・自動化の流れから、きりもんが働く業界特有の人海戦術の業務も大きく見直されました。働き方が変化していく(悪化していく)状況からお金に働いてもらいたい。と思っています。
そのためには預金だけでは投資が必要だと考えたのです。
アセットアロケーションに対する考え方
アセットアロケーションを考える際に気をつけた点は以下の3点です。
・「何に投資するか」ではなく、「なぜ投資するのか」を考える
→投資目的の明確化と目的達成に必要な目標金額と投資期間を設定する
・許容可能なリスク量から投資を考え、リターンありきとしない。
→許容可能なリスク量を踏まえた投資(運用利回り)を求める。
・理解できない商品には投資しない。
→自分が納得できた商品のに投資する
投資対象は株式
投資対象は株式のインデックス投資を考えています。
私たちは日常生活の中で、より良いサービスや商品を求めて無意識のうちにそれらのサービスや商品を選んでいます。そして、そのような会社が儲かり投資家が儲かる仕組みが資本主義経済だと解釈しています。
産業別に見れば成長している産業や衰退産業があったり、会社毎にみれば順調に儲かっていて企業価値が上がる会社もあればそうでない会社もあったり。もしくは、そんな企業活動の本質とは違う投資家の「思惑」などで株価が上下したり。
人が今よりもより豊かで便利な生活をしたいと思い、人々の生活を豊かに便利にしようとする会社があり、その会社を評価するひとつの指標が株式である限り、株式市場の全体の価値は上昇していくだろうと考えています。
個別株の良しあしを判断する能力はありませんが、企業が成長すれば株式市場全体の指標(インデックス)も上昇していくという点も個人的にはそのとおりだなぁと腹落ちしています。株式相場の長期的な成長に対する期待としてインデックス投資を行いたいと考えました。
また、調べる中で一番印象的だったのは次の一文。
人々の「豊かになりたい」という欲望に見事に合致しているものだから、資本主義経済は拡大再生産し続けているというわけです。
東洋経済ONLINE インデックス投資の長期戦で損しないコツ https://toyokeizai.net/articles/-/212288?page=3
株式を保有するということは、資本家サイドに回るということであり、期待リターンも高いですから。しかも投資信託を使えば、簡単に世界中の一流企業の株式を保有する(オーナーになる)ことができます。
金融庁NISA特設ウェブサイト 教えて虫とり先生 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/attention/01/01_03.html
全世界株中心に+アメリカ市場へ投資
ということで、世界経済がこれからも成長していくだろうという考えから、投資対象は全世界株式に投資したいと思います。海外株式の投資信託で全世界投資ファンドにお任せしようかなーと思っています。
どの国が今後成長するか分からないし、まるっと全世界の株式市場に投資出来れば、取りっぱぐれることはなかろうと考えています。
ただ、アメリカに対して少し厚めに投資したいと思っています。当面は米国中心の資本主義経済は継続すると思われることと、個人的な理由ですが、アメリカで感じた、人々の活力、多様性、チャレンジ精神と自信。この辺りは日本にないものを感じています。
ほんとはよろしくないとは思うものの、これくらいはいいんじゃないかと思っています。
現金でリスク調整します
何に投資しようかと考えた際、内容や仕組みが分からないものがあったり、コストが割高だなぁと感じたものがありました。そういった自分が理解出来ない、納得できないものには投資しません。興味はあるもののイマイチ理解できない商品については、これから勉強してみたいと思います(不動産なんて人がいる限り必要なものだと思うんですけどね)。
少なくとも株式は情報量も多く、税金含めコストが安かったのが選んだ理由の一つです。
リスク資産は当面株式オンリーとする予定ですが、株価下落時のリバランス原資にもなる預金を中心とした無リスク資産とのバランスでリスクコントロールしようと思います。
株式1100%の老後資金の方が期待収益率は高いのですが、前半部分で触れた通り、許容可能なリスク量から投資を考えリターンありきとしない。です。
株式はリスク量が高く大きな損を抱える可能性もあるので、リスク量のコントロールはどうすべきか悩みました。債券や金で調整するのか色々とシミュレーションを行いましたが、最後まで納得することが出来ませんでした。
例えば、債券は株式と逆の動きをすると言われていますが、最近の債券相場の動きは株式と同じ動きをしているのではないか、ポートフォリオに組み込む意味があるのか。とかとか。
という訳で、生活防衛資金と教育費とは別の現金でリスク量を調整をしていきたいと思います。どこにどうやって置くかは別途考えていきたいと思います。
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